士業(税理士・社労士・行政書士・司法書士・弁護士)の LP 設計は、 一般的な店舗 LP とは真逆の力学で動きます。 「お得」「格安」を強調すると逆効果になり、 しかも資格ごとに広告規制があるため、うっかりすると懲戒対象。 本記事は、PiyoLP が士業案件で実践している 7 原則を、 規制遵守と CVR 改善の両面から解説します。
前提: 士業 LP の特殊性
一般的な LP の定石(「今だけ 50% OFF」「先着 10 名」)は、 士業ではほぼ全滅します。理由は 3 つ:
- 単価が高い: 月次顧問 ¥30,000〜、決算 ¥200,000〜 が当たり前。 1 万円の LP から来る問い合わせは逆に非顧客を増やす
- 資格広告規制: 税理士法・社労士法・弁護士法・司法書士法それぞれに 広告ガイドラインあり。違反は懲戒につながる
- 意思決定サイクルが長い: 「即決」ではなく「比較検討 + 面談」が前提。 CVR は電話や Zoom 予約に向けて設計する
原則 1: 「資格名 + エリア + 対象業種」で明確にセグメントを切る
士業 LP は「税理士です」だけでは刺さりません。 以下のように 3 階層で絞り込むと、検索意図にマッチします:
- 良い例: 「渋谷区の開業期スタートアップ専門税理士」
- 悪い例: 「経験豊富な税理士事務所」
PiyoLP の 税理士サンプル でも、Hero に「開業期・スタートアップ専門」という ターゲット宣言を明示し、関係ない業種からの問い合わせを減らしています。
原則 2: 「価格の目安」は明示、ただし「格安」は謳わない
意外と効くのが料金表の公開です。 「お問い合わせください」だけの士業事務所が多い中、 「月次顧問 ¥30,000〜」と幅で明示するだけで 問い合わせ質が上がります。
ただし「業界最安」「どこよりも安く」は 景品表示法 + 各士業法の誇大広告禁止に抵触します。 使っていい表現と使ってはいけない表現の例:
- ○ 「月次顧問 ¥30,000〜(事業規模・業種で調整)」
- ○ 「他事務所との比較歓迎」
- ✕ 「業界最安水準」「○○円で受任」
- ✕ 「成功率 99%」「必ず節税できます」
原則 3: ファーストビューに「実績の数字」を置く
士業 LP の Hero には、以下 3 種類のいずれかの数値的な信頼シグナルを配置します:
- 「開業実績 300 件以上」のような件数
- 「自社メディアで税務解説記事 50 本」のような情報発信量
- 「初回相談 60 分無料」のような明確な入口
「親しみやすい税理士です」のような定性表現だけでは 他事務所と差別化できません。
原則 4: CTA は「相談予約」ではなく「具体的な確認項目」
CVR が跳ねるのは、相手の心理コストを下げる CTA です:
- ✕ 「お問い合わせはこちら」
- △ 「無料相談を予約する」
- ○ 「初回 60 分、弊社で対応可能か確認する」
「対応可能か確認する」は、相手が勝負 (受任するか) に入る前の 安全な段階に見えるため、フォーム送信率が高くなります。
原則 5: 「誰が相手か」を業種・フェーズで 3 セグメントに分けて書く
士業は幅広い顧客に対応できますが、LP では 3 セグメントを上限に絞ります。例として税理士の場合:
- セグメント A: 開業前〜開業 1 年目 → 創業補助金・青色申告・初めての決算
- セグメント B: 法人 2 期目〜 IT スタートアップ → 資金調達・SO 設計・消費税
- セグメント C: フリーランス 個人事業主 → 確定申告・インボイス対応・経費按分
各セグメントに「よくある悩み 3 つ」「提供できる支援」 「料金の目安」の三点セットを並べると、自分事として読まれやすくなります。
原則 6: 顧問契約ではなくスポット業務の「受注ハードル」を用意
いきなり顧問契約は、相手も決断できません。 以下のような最初の一歩商品を用意し、 LP から予約できるようにします:
- 「確定申告だけのスポット受任 ¥50,000〜」
- 「記帳代行のみ 月 ¥10,000〜」
- 「創業時の税務設計レビュー 90 分 ¥30,000」
最初の取引で信頼を作ってから顧問契約に昇格、が自然な流れです。
原則 7: 法令に則った必須表記を忘れない
士業 LP には以下の表記が必須です (特商法とは別):
- 資格番号 (例: 税理士登録番号 第○○○○○号)
- 所属士業会の支部
- 事務所所在地 (バーチャルオフィスは不可の士業あり)
これらを Footer または「運営者情報」セクションに明示することで、 資格詐称を疑われるリスクを回避できます。
実装チェックリスト
制作前に必ず確認:
- ターゲット業種・エリア・フェーズが 1 文で書けているか
- 景品表示法・資格広告規制に抵触する表現がないか
- Hero に数値的な信頼シグナルが 1 つ以上あるか
- CTA ラベルが「確認する」「相談する」になっているか
- スポット業務の導線が最低 1 つあるか
- 資格番号・所属・事務所所在地が明示されているか
- プライバシーポリシーに顧客情報の取扱いが明記されているか
まとめ
士業 LP は「安さ・勢い」ではなく「明確な対象・ 実績の数値化・安全な入口」で作ります。 規制遵守は負荷ではなく、むしろ他事務所との差別化材料です。
PiyoLP では士業案件の LP 制作に「ビジネスプラン ¥98,000〜」で対応しており、 広告表現チェックも納品前レビューに含めています。 税理士サンプル と 料金相場 2026 を合わせてご覧ください。 ご相談は 無料相談フォーム から。